ザッカンの雑感

映画を見て、契約読んで、クリームパンを食べて、今を生きてます。

【映画】「グエムル - 漢江の怪物 -」

ボン・ジュンホ監督の「グエムル - 漢江の怪物 -」(英題: The Host)のご紹介です。

【あらすじ】
ストーリーは駐韓米軍基地の霊安室から始まります。
アメリカ人上司は韓国人の部下に対してホルムアルデヒドの瓶が汚いから全部捨てろと命令をします。
渋々上司の命令通りに捨てますが、ホルムアルデヒドが行く着く先は漢江です。
場面は変わり、2002年6月、漢江で2人の男性が釣りをしています。
1人の男性が奇妙な生き物を発見、一度捕まえるも逃げてしまいます。
また場面は変わり、2006年10月、漢江大橋から身を投げようとする男性が大きな黒い生き物が川の中にいるのを見つけ、そのまま飛び降ります。
さらに場面は変わり、カンドゥ(ソン・ガンホ)が店番をしていますが、川岸でなにやら野次馬が集まっています……。

【雑感】
アンバランスな構図 冒頭の駐韓米軍基地の霊安室で、アメリカ人上司と韓国人部下がロングショット気味で映されます。
2人とも左右の端近くに入るのですが、韓国側が若干真ん中よりに位置しています。
このアンバランスさは韓米関係の関係性を表現しているのではないかと思いました。
実は本作はMcFarland Caseという2000年に起きた駐韓米軍契約の民間会社が起こした事故を参考にしており、韓米関係の風刺を表現しているようです。*1
日本も同じですが、米国との関係は良好なれど、米軍が駐屯していることや米国との関係性について複雑な感情を抱いている人もいるのが現実です。
本作はそういった感情を表現するように作られ、それらを感じ取ることができます。
モンスターの登場が早い 通常のモンスター映画はモンスター映画といえど、モンスターの登場に結構な時間を要します。
しかし、本作では開始早々12分程度でモンスターの全体像を最初に映します。
監督曰く、モンスター全体を見るまでに1時間ぐらいかかる映画が嫌いだから本作ではそうならないように作ったようです。*2 *3
モンスターの登場は早く、また登場頻度も多いのですが、CG費用が高額なこともありショット数を減らしているそうです。*4
減らしたとはいえ、私自身は満足なレベルでモンスターを拝見できました。

【終わりに】
Sci-Fiでもあり、コメディでもあり、風刺映画でもあり、喜怒哀楽、様々な感情が湧き上がる映画でした。
GYAOで4月15日まで無料ということで見たのですが、間に広告が表示されることを知ってAmazon Primeを探したところ配信されておりました。
記事を書くために見返していて気づいたのですが、冒頭でカンドゥが店番をしている時に男の子がお菓子をくすねようとしているシーンが伏線の一つということが分かり、改めて面白いと思った次第です。

以上読んでいただきありがとうございました。

映画の見方が変わる本も紹介しておりますのでこちらも時間があればお読みください。

zak-kan.hatenablog.com

*1:インタビュー: SBIFF 2020 - Bong Joon Ho Discusses "The Host" - YouTube

*2:インタビュー: The Host Q&A with Director Bong Joon-ho - YouTube 

*3:気持ち凄いわかります。

*4:*1に同じ。インタビューでは110ショットに減らしたとコメントしております。