映画雑感

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大阪の道頓堀川は「宇宙戦争」のトライポッドが倒れるほど汚い

宇宙戦争 (字幕版)

1.はじめに

スティーブン・スピルバーグ監督による映画『宇宙戦争』は、H.G.ウェルズの古典的なSF小説を現代に蘇らせた作品です。

この映画では、地球を侵略するトライポッドと呼ばれる巨大な戦闘機が登場します。

あるシーンで、大阪が倒された話が出るので、この記事では、なぜトライポッドが大阪で倒れたのか、その背景にある道頓堀川の汚染問題についてご紹介します。

 

 

 

2.大阪の道頓堀川は「宇宙戦争」のトライポッドが倒れるほど汚い

2-1. トライポッドが大阪で倒れる

映画『宇宙戦争』の中で、ティム・ロビンス演じるハーランドが大阪でトライポッドが倒れたと発言します。

Somehow they killed a few of these things in Osaka. That's what I heard. You telling me the Japanese can figure it out but we can't?
どうにかして大阪で何体か倒したらしい。日本人ができて、俺達にできないって言いたいのか?

映画で描かれる日本は、どこか未知の技術を持っているという風に描かれることが多いですので、それで日本が登場したのかもしれません。

 

 

2-2. ラストのネタバレ、トライポッドが倒れた理由

トライポッドが倒れた理由は、地球の自然環境がエイリアンにとって致命的な影響を与えたことにあります。

映画では、戦力的に勝っていたエイリアンが、最も単純な地球の生命体によって敗北する、という構図を描きました。

 

このエピソードはH.G.ウェルズの原作でも重要なポイントとして扱われています。

エイリアンのトライポッドは圧倒的な破壊力を持っていますが、地球の細菌に対する免疫がないため、感染によって次々と倒れていきます。

 

2-3. 道頓堀の汚染度

大阪の象徴とも言える道頓堀川は、かつて深刻な汚染に悩まされていました。

特に高度経済成長期には、工業廃水や生活排水が川に直接流れ込み、川の水質は大きく悪化しました。

その結果、水面に泡が立ち、魚が生息できないほどの汚染が進んでしまいました。

 

映画の中でトライポッドは大阪で何体か倒されますが、大阪に行ったのなら道頓堀川には確実に入っているでしょう。

四つ橋筋、御堂筋、堺筋の場所や時期で異なりますが、2022年2月の調査によると、170〜1600MPN/100mlを検出しており、全く検出されない遊泳プールの基準と比べると、その不衛生さが浮き彫りになります。

 

近年では道頓堀川の水質改善が進み、かつてのような汚染状況は大幅に改善されているそうです。

大阪市は川の浄化に力を入れ、魚が戻りつつあり、観光地としての魅力も再び高まっているそうです。

道頓堀と言及はされていませんが、大阪で微生物の汚染=道頓堀、のイメージがなんとなくあるので、かつての道頓堀川のイメージは、長く残っていると言えるでしょう。

もし、現代にトライポッドが来たら、トライポッドは倒れないかもしれせん。

 

 

 3.あらすじ

映画『宇宙戦争』は、普通の労働者であるレイ・フェリエ(トム・クルーズ)が主人公です。

レイはニュージャージーでクレーンオペレーターとして働いており、離婚した妻との間に二人の子供を持っています。

 

物語は、レイが週末に子供たちを預かるところから始まります。

突然の異常気象や奇妙な雷により、街が混乱に陥ります。

そして地中から巨大なトライポッドが出現し、人々を無差別に攻撃し始めます。

レイは必死で子供たちを守り、混乱する街からの脱出を試みますが、次第に街全体が破壊され、恐怖に支配されていきます。

 

彼らが向かう先々で、エイリアンのトライポッドが地球を侵略し、人類を滅ぼそうとする様子が描かれます。

レイは家族を守るために必死に戦いますが、次々と襲いかかるトライポッドから逃れるのは容易ではありません。

 

レイたちはアメリカ東海岸を逃げ回りながら、崩壊していく社会や、絶望的な状況下での人々の変貌を目の当たりにしていきます。

 

 4.登場人物

- レイ・フェリエ(トム・クルーズ)

- レイチェル・フェリエ(ダコタ・ファニング)

- ロビー・フェリエ(ジャスティン・チャットウィン)

- マリーナ・フェリエ(ミランダ・オットー)

 

 5.最後に

 

 

「宇宙戦争(2005)」は、エイリアンの侵略というテーマを通じて、家族愛や人間の強さを描いた作品です。

もしまだご覧になっていない方は、ぜひ一度「宇宙戦争(2005)」をご覧ください。

その時は、大阪の道頓堀川が少しずつきれいになっていることを思い出してください。

 

【参考】

 

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