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クワイエット・プレイスのクリーチャーのすべて【徹底考察】

映画『クワイエット・プレイス』のクリーチャーについて徹底考察します。

あらすじについてご存知ない方は後半から見てくださいね。

クワイエット・プレイス (字幕版)

クリーチャー考察

1.どんなクリーチャー?

足は何本?どうやって歩く?

足は4本あります。基本的に前脚と後脚の両方を使って高速で走ります。

走行する車に追いつくことができるので、時速80km以上は走れる可能性があります。

前脚は鎌状のような形になっており、効率的に対象を狩れるようになっています。

何を食べる?

クワイエット・プレイスの作品中、食べる描写や飲む描写は描かれていません。

クリーチャーの歯は非常に鋭利に発達しており、おそらく肉食ではないかと思われます。

ですが、クリーチャーがどのように生存しているのか、全く描かれておらず、詳細について正体不明のクリーチャーとして描かれているようです。

人を食べているじゃないか、と思うかもしれませんが、作中では狩るだけで食べません。

狩ることを楽しんでいるかは分かりませんが、音を発した人を狩って、そのまま捨てています。

音に反応する?見えるの?

クリーチャーは音に反応します。聴覚が非常に発達しており、遠くで聞こえた物音に反応します。
発達しすぎていることもあり、雨、スプリンクラー、川など、ノイズが多い状況にあると、聞き分けができなくなるようです。

一方で視力機能がなく、全く見えません。

作中でも描かれていますが、眼の前に人がいてもすぐに判断できません。

このことからも嗅覚もおそらくないと思って間違いないでしょう。

皮膚は硬い?柔らかい?

クリーチャーの皮膚は非常に頑丈にできていて、銃も貫通しないほどの硬さになっています。
なんども銃で打たれる描写がありますが、基本的にクリーチャーは無傷です。

人間にとっての耳に当たる器官がタイミングによって弱点が露わになることがあり、その部分は柔らかいようです。

ちなみに、このクリーチャーは隕石に伴って地球に来ますが(後述)、大気圏突入による高温状態にも耐えうる皮膚を持っているということになります。

銃弾も貫通させない上に、熱にも強い訳ですから、通常の対策では歯が立たないということがわかります。

地球に適応できるの?

地球に問題なく適応できているようです。

エイリアンが地球に襲来する映画で、しばらく地球にいたら地球の微生物に侵されて生存できなくなる、というものがあります。

ですが、クワイエット・プレイスでは数ヶ月以上クリーチャーが地球に居続けているようです。

また、後述のとおり、このクリーチャーは宇宙から来ますので無酸素環境下でも生存できることがわかります。

一定期間であれば宇宙空間のような過酷な環境でも生存できる強靭な身体能力を持っています。

性格は?

性格は非常に凶暴で、聞こえた物音全てに対して全力で狩りにいくスタイルです。

間違っても手懐けようと考えてはいけないでしょう。

知能は高い?

知能は非常に低いです。

もし知能高ければオトリとして物を投げる音も多少聞き分けられるはずですが、そういう細かな違いには興味がないような描写があります。

また、自分の弱点に対処する様子も特に無く、とにかく「音を発するものを狩る」ということに焦点を置いたクリーチャーのようです。

弱点は?

聴覚が非常に発達しているが故に、一定の周波数の音に叫び声を上げながら体を縮めて弱ったような態度を示します。

抵抗しながらも頭痛で抗えないような感じなので、かなり苦痛のようです。

 

2018 Paramount Pictures all rights reserved

2.どこから来た?

今まで書いていた通り、隕石に伴って宇宙から来ます。

クワイエット・プレイスの第2作において、隕石が降ってくる描写があります。

この直後からクリーチャー災害が起きているので、宇宙から来た、という理解で間違いないでしょう。

3.なぜ地球に来た?

まず、どこか別の惑星に生息していて、その惑星が爆発したために、そのまま隕石に張り付いていたクリーチャーが偶然地球に降り立った、というケースが考えられます。

ですが個人的には意図して来たパターンかな、と思います。

このクリーチャーは攻撃も防御もとにかく最強でありつつ、弱点を知っている人からすると御しやすい、という特徴があります。

そういった特徴からすると、地球襲来の第一陣として来たんじゃないでしょうか。

食べる描写がないことも特徴的です。

地球上の虫にもカゲロウや蛾の仲間は幼虫のときに栄養を蓄え、その栄養で成虫時期を過ごします。

親玉的エイリアンがこのクリーチャーを育成して成虫になったものを送り込んだ。
成虫時期は一定期間栄養は要らないので食べる描写は不要。
時期が過ぎたら親玉的なエイリアンが地球に降り立って、特定の周波数を使ってクリーチャーを制御しながら第二波を実行。

そんなストーリーがあるのでは・・・?と思えてきました。

第3作は発表されてますが、まだ不明確な点が明らかになるかもしれません。

あらすじ

映画「クワイエット・プレイス」の物語は、音に反応して襲い掛かる謎の生物がいる世界で始まります。この恐怖に支配された世界で、アボット家は日々を慎重に生きています。

主人公のリー・アボット役には、ジョン・クラシンスキーが扮しています。彼の妻エヴリン役は、エミリー・ブラントが演じています。二人の子どもたち、レーガン役のミリセント・シモンズと、マーカス役のノア・ジュープも、家族の一員です。

物語は、家族が小さな町で薬を探しているシーンから始まります。彼らは音を立てないよう、裸足で慎重に歩きます。店内では、最小限の物音しか立てないように行動します。

家族の末っ子が、音を出すおもちゃを拾いますが、リーはそれを取り上げます。しかし、兄のマーカスがこっそりとおもちゃを弟に返してしまいます。

帰り道、末っ子がおもちゃを鳴らしてしまい、突然、恐ろしい生物が現れます。リーは必死に子どもを守ろうとしますが、状況は一変してしまいます。

この緊張感溢れる導入部は、観る者にこの静かな世界の恐怖を強く印象づけます。家族の愛とサバイバルの厳しさが、初めから強く感じられるのです。

この映画は、家族の絆やサバイバルの難しさ、そして恐怖との戦いを描いています。静寂の中で繰り広げられるサスペンスフルなシーンと、家族愛の強さが見事に融合されています。また、俳優たちの繊細な演技が、この緊迫した物語に深みを加えています。

評価

主演のジョン・クラシンスキーが監督脚本をしているので、制作者の意図と俳優がシンクロナイズして、作品全体に統一感が生まれています。この点は他の映画と一線を画しているでしょう。

暗い部屋で静かに見ると緊張感が増してグッドです。

ホラーの巨匠、スティーブン・キングもこの映画を称賛しています。

第三作はくる?

Quiet Place Day Oneという作品名になっています。*1

撮影も去年に終わっていて*2、2024年夏頃公開のようです。

同じ世界での別のストーリーを描くもので、監督もマイケル・サルノスキに代わって生まれ変わった作品になるようです。

新監督はニコラス・ケイジ主演のピッグを扱っていた監督ですので、作調を知りたい方は事前予習しておきましょう。

 

ピッグ/pig(字幕版)

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以上読んでいただきありがとうございました。

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