映画雑感

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なぜ映画デイ・アフター・トゥモローのオオカミは凍死しないのか?

映画「デイ・アフター・トゥモロー」は、2004年に公開されました。原題は The Day After Tomorrow です。この映画は大規模な自然災害を扱っています。

タイトルの答えの後に映画の紹介をしますね。

なぜ映画デイ・アフター・トゥモローのオオカミは凍死しないのか?

映画「デイ・アフター・トゥモロー」で、オオカミが凍死しない理由に迫ります。

オオカミは寒冷な環境に適応しています。
厚い毛皮が彼らを守り、低温でも体温を保ちます。
氷点下でも生きられるのがオオカミです。

さらに、マイナス20度でも生きられる種がいます。
ホッキョクオオカミはマイナス50度でも大丈夫です。

映画では極寒が描かれます。
でも、オオカミが生き残るのはフィクションです。
映画はドラマを強調するために現実を超えます。

映画と現実は違います。
特に災害映画では、より大きな乖離があります。

「デイ・アフター・トゥモロー」のオオカミが凍死しないのは、映画の演出です。
現実のオオカミは寒さに強いです。
しかし、映画ではよりドラマチックな設定が加わります。
映画の創造性を楽しみつつ、現実との違いを理解することが重要です。

多少は目をつむるのも映画を楽しむ方法です。

金網を噛み千切るのも無理なのでは?とも思いますが、
本作に登場しているのはとても強いオオカミなんだ!と思いましょう。

あらすじ

気候学者のジャック・ホール(デニス・クエイド)が主人公です。
彼は世界の異常気象の謎を追います。
やがて、地球規模の寒冷化が迫っていることが分かります。
ジャックは政府に警告しますよね。
でも最初は全然聞いてくれません。

一方、ニューヨークでは息子のサム(ジェイク・ギレンホール)が大変なことに。
彼は友達と共に寒波と洪水に遭います。
図書館の中に閉じ込められてしまい出られません。
ジャックはサムを救うことを決意します。

キャスト

ジャック役のデニス・クエイドは「ファー・フロム・ヘブン」にも出演しています。
サム役のジェイク・ギレンホールは「ブロークバック・マウンテン」などにも出ています。

ジェイク・ギレンホール私好きなんですよねえ。

正直この映画は10回ほど見ているのですが、ジェイク・ギレンホールが好きだからかもしれません。

感想

図書館にいた人たちはなぜその判断をした?

サムが図書館に閉じ込められたとき、そこに大勢の人もいたんですね。
そこで、図書館で救助を待つか、外に出て南下するかで意見が分かれます。

サムは、自分の父親が気象学者で政府で働いていること、
その父親が図書館で待つべきとアドバイスをしたと他の人に言うんですね。

みんな聞く耳を持たず、9割ぐらいの人が外に出てしまいます。
なんかおかしくないですか?

専門家である父親が息子にアドバイスをしている場合、
これは最も信頼すべき意見ですよね。
なぜなら、息子の命がかかっているからです。

でもみんな正常な判断ができていません。
そういう状況下だから、と観るのか・・・

皆さんはどう思いましたか?

専門家の意見は誰も聞かない

図書館の話とも絡みますが、本作では専門家の話を誰も聞きません。

映画冒頭でもインドで環境会議が開かれてますが、専門家ジャックの意見はお笑い者です。
ジャックの上司でさえも、映画途中まで話を聞いてくれません。
副大統領も全然聞きません。

これって、今の現実をよく表しています。

今少しずつ気候変動を肌で感じるようになってきました。
台風が強くなってきたな、洪水増えてきたな・・・

まだ少しずつ変わったな、ぐらいはマシですが、
顕著になってきた時点でもう対策は手遅れ。
でも顕著になるまで危機感を感じられませんから、
映画の人たちと同じ様になっちゃうんです。

(適切な)専門家の意見が大事。

気候変動の根拠はIPCCレポートがよく使われますが
レポートを書いている専門家は基本手弁当なんですね、実は。

環境ビジネスの陰謀と言う人もいますが、
言えるうちは平和で、本作と同じようにならないよう気を付けたいですね。