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【ヒッチャー考察】彼は何者で、なぜ彼は執拗に追い続けたのか。

ヒッチャー(1986)(字幕版)

1.はじめに

「ヒッチャー」(原題: Hitcher)は、ロバート・ハーモン監督の1986年のサスペンス・スリラー映画です。

1986年製作の古い映画なのですが、狂気さはいつの時代も同じです。

この映画では、ジョン・ライダーという謎めいたヒッチハイカーが主人公ジム・ハルジーを執拗に追い詰めます。

この記事では、ジョン・ライダーの正体や彼の行動の動機について深く考察し、彼がジム・ハルジーをターゲットにした理由や執拗に追い続けた背景を探りますね。

2.ヒッチャー考察。彼は何者で、なぜ彼は執拗に追い続けたのか。

2−1.ジョン・ライダーは何者なのか?

さて、この「ヒッチャー」で一番の謎人物、ジョン・ライダーについてお話ししますね。

彼の過去や動機については映画では全く触れられていません。

これは、意図的に設定されているんですね。

悪役の過去や動機が明らかにされないことで、彼の存在自体がより一層恐怖を感じさせます。

ジョン・ライダーは超自然的な存在感を持ち、その行動はしばしば現実の範囲を超えています。

彼の行動パターンは冷酷かつ無慈悲で、まるで無から現れた悪そのもののようです。

また、彼の存在は現代社会の不安や恐怖を象徴しており、彼の行動が人々に与える恐怖は、観客自身が持つ漠然とした不安感を具体化しています。

ライダーのキャラクターには、映画全体のテーマが込められており、彼の行動を通じて無力感や恐怖、そして人間の弱さが描かれています。

これは、単なるホラー映画以上の深いメッセージを持つ作品としての「ヒッチャー」を形成しています。

2−2.なぜジム・ハルジーをターゲットにしたのか?

ジム・ハルジーがライダーのターゲットになった理由についてですが、それは偶然の出会いから始まります。

映画の冒頭で、ジムがライダーを車に乗せたことから全てが始まりますね。

これは、普通の人々がどのようにして恐怖に巻き込まれるかを描くための典型的な手法です。

ライダーがジムを特別なターゲットにした理由についてですが、特定の人物を狙ったわけではなく、偶然に選ばれたことが一因と考えられます。

しかし、ジムを選んだ後のライダーの行動を見ると、彼はジムとの「ゲーム」を楽しんでいるように見えます。

ライダーはジムを精神的に追い詰め、彼の恐怖と無力感を楽しんでいるようです。

また、ライダーの行動には、ジムを完全に支配しようとする意図が感じられます。

彼の目的は、ジムを恐怖に陥れること、その一言に尽きるでしょう。

2−3.なぜジム・ハルジーを執拗に追い続けたのか?

ライダーのジムに対する執拗な追跡の理由、それは彼の異常な心理状態に起因しています。

ライダーはジムを単に殺すだけでなく、その精神を徹底的に破壊しようとしています。

これは、彼の行動が単なる殺人ではなく、精神的な拷問であることを示しています。

ライダーの行動を見ると、彼は自分自身も含む全てを破壊しようとしているように見えます。

その過程でジムがターゲットになったわけです。

ライダーの執着心は、彼の自己破壊的な欲望から来ているのでしょう。

また、ライダーの行動は映画全体のテーマとも密接に関連しています。

彼の行動を通じて映画は無力感や恐怖、そして人間の弱さを描いています。

ライダーはその象徴として機能しており、彼の行動は観客に対する挑戦状のようなものです。

2−4.ライダーの行動の背景にあるテーマ

「ヒッチャー」は、単なるホラー映画ではなく深いテーマを持っています。

ライダーの行動を通じて映画は無力感や恐怖、そして人間の弱さを描いています。

ライダーは現代社会の不安や恐怖を象徴する存在として描かれており、彼の行動は観客に対する挑戦状のようなものです。

例えば、ライダーがジムに仕掛ける一連の罠や策略は、ジムの無力感を増大させます。

これは観客にも伝わり、映画全体の緊張感を高める要因となっています。

ライダーの行動は、古典的なホラー映画やスリラー映画の要素を取り入れつつも、その中でも特に「無力感の増大」というテーマを強調しています。

2−5.映画制作陣の意図とインタビューからの考察

ロバート・ハーモン監督と脚本家エリック・レッドは、ライダーのキャラクターを通じて強烈な印象を残すことを意図していました。

彼らのインタビューによれば、ライダーは「純粋な恐怖」を具現化する存在として描かれており、その存在感が映画全体を支配しています。

エリック・レッドは、この映画の脚本を「精神的な恐怖の物語」として描いており、ライダーのキャラクターはその中心に位置しています。

彼は、ライダーがジムに対して行う一連の行動が、視聴者に対して強烈な印象を与えることを意図していました。

また、ライダーの行動が無差別であることが、彼の恐怖を一層増幅させる要因となっています。

俳優ルトガー・ハウアーも、ライダーの役柄について非常に深く考え、彼の演技はライダーの恐怖をさらに引き立てています。

ハウアーのインタビューによれば、彼はライダーを「心の中の闇」を体現するキャラクターとして捉えており、その演技が映画の成功に大きく寄与しています。

「ヒッチャー」は、観客に対して強烈な印象を残す映画であり、そのテーマやキャラクターの深みは、単なるホラー映画以上のものにしています。

ライダーのキャラクターを通じて、映画は無力感や恐怖、そして人間の弱さを描き出しています。

3.あらすじ

幼さが残る青年ジム・ハルジー(C・トーマス・ハウエル)は車の運搬を仕事として、客の車を自ら運転してサンディエゴまでハイウェイを走っていました。

午前4時を回り、大雨も降って外も暗く、窓も開けられない状況で眠気が彼を襲います。

危うく居眠り運転で事故を起こしそうになりながら、大雨の中でヒッチハイクをして道路脇でサインを出す男性を発見します。

深夜の運転で話し相手にもなるだろうと彼を乗せますが、これが最悪の災いをもたらすきっかけになってしまったのでした……

4.見どころ

4−1.冒頭の心の模様

あらすじにも書いた冒頭のシーンでは、大雨が降る中、深夜の誰もいない夜道が描かれています。

このコンビネーションが、視聴者の不安感を一層高めるんですね。

不安が最高潮に達した時には、大雨に加えて雷が鳴り響き、非常に派手な天気模様となります。

その後、一難が去った時には天気も同時に晴れ模様となり、登場人物の心の様子と天気が見事にリンクしています。

これにより、映像が視聴者の心にスッと入ってくるんです。

しかし、その後はシンプルを超え、狂気の連続が始まります。

4−2.何が起きているのか分からない

自らをジョン・ライダーと名乗る男の粘着ぶりは、理由が全く分からず、狂気的です。

なぜそこにいるのか?と問わずにはいられない場所に現れ、次にどんな狂気が待ち受けているのかと、視聴者の緊張感を高めます。

ジョン・ライダーを演じるルトガー・ハウアーの微妙な表情の変化も、それを一層際立たせています。

彼の笑顔ですら、恐ろしさを感じさせるんです。

例えば、ジムがカフェで休憩している時、ポテトではない別の何かを気付かずに食べようとするシーン(これは見てのお楽しみ)など、見ている方も休む暇がありません。

5.監督・脚本・登場人物

監督:ロバート・ハーモン

脚本:エリック・レッド

登場人物:

- ジム・ハルジー(C・トーマス・ハウエル)

- ジョン・ライダー(ルトガー・ハウアー)

- ナッシュ(ジェニファー・ジェイソン・リー)

- エスターリッジ(ジェフリー・デマン)

6.最後に

今回は映画「ヒッチャー」に登場するジョン・ライダーというキャラクターについて、彼が何者なのか、なぜジム・ハルジーを執拗に追い続けたのかを考察しましたね。

ジョン・ライダーは過去も動機も不明な存在で、その冷酷な行動が一層恐怖を感じさせます。

彼はまるで現実離れした悪の象徴のようで、現代社会の不安や恐怖を体現しています。

ジム・ハルジーをターゲットにした理由は偶然の出会いから始まりました。

ライダーはジムを精神的に追い詰めることで楽しんでおり、その行動は自己破壊的な欲望から来ています。

また、ライダーの行動は映画全体のテーマと深く関連しており、無力感や恐怖を描くための重要な役割を果たしています。

俳優ルトガー・ハウアーの演技も、ライダーのキャラクターを一層引き立てていました。

映画「ヒッチャー」は、観客に強烈な印象を残す作品であり、そのテーマやキャラクターの深みは一見の価値があります。

この記事を通じて、「ヒッチャー」の魅力を再発見していただければ幸いです。

ぜひ、もう一度ご覧になってみてください。

 

参考

ヒッチャー(1986)(字幕版)

ヒッチャー(1986)(字幕版)

  • C・トーマス・ハウエル
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