映画雑感

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【モテる】コンスタンティンのzippoに書かれたメッセージ

フランシス・ローレンス監督の「コンスタンティン」(原題: Constantine)のご紹介です。

あらすじ

コンスタンティンの世界はキリスト教の世界観が色濃く反映されています。

天国からの勢力と地獄からの勢力が、それぞれハーフブリードと呼ばれる人の姿で、拮抗し合いながら現世の人々を助け、惑わすのです。

悪魔祓いを生業とするキアヌ・リーブス演じるジョン・コンスタンティンは、この拮抗が崩れるとき(特に悪魔が勢力を広げすぎるとき)に活躍します。

彼は自殺未遂により地獄行きが決定しているのですが、そのときに地獄を見てからはそこに行かまいと、天国に行けるように点数を稼いでいるのです。

ストーリーはある男性が謎の短剣を発掘したことを発端に動き始めますが……

ちょこっと解説

Zippoライターには何が書いてある?

映画ではジョン・コンスタンティンがZippoを使ってタバコを吸うシーンがよく登場します(タバコは嫌いですがとてもカッコよく見えます。)。

このZippoには「fiat iustitia, et pereat mundus」というラテン語のフレーズが書かれていいます。

これは、「正義を成し遂げよ、たとえ世界が滅びようとも」と訳されます。

この言葉は、正義の遂行がいかに重要であるかを力強く表しており、正義を実現するためならば、どんな犠牲も払う価値があるという強い意志を示しています。

最後に、自己犠牲によって正義を遂行しますが、Zippoがその伏線だったとも言えるでしょう。

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ジョン・コンスタンティンが吸ってるタバコは実在する?

Chang Jiangという銘柄のタバコが映画で吸われています。

これは実在しません。

ですが、タバコのパッケージに「Chang Jiang」「類香菸」という記載があり、これについて詳しく見ていきます。

Chang Jiangはおそらく長江の中国語ピンイン表記を表していると思われます。

そして、「類香菸」は中国語でタバコの類似品という意味に当たるので、実はタバコではありません。

まとめると、ジョン・コンスタンティンは、「長江」という銘柄のタバコ類似品(おそらくハーブタバコ)を映画の設定上吸っている、ということになります。

タバコは短命の原因と言われますが、長江は中国含めアジアで一番長い川です。

このタバコを吸ってもすぐには死ぬことにならない(ラストのとおり)というメッセージが含まれているように思います。

また、類似品を吸っているところも、この世界が偽物である(天国と地獄は実在し、現世の世界は天使と悪魔の遊技場)ということを表しているのかもしれません(深読みかも)。

チャズ・クレイマー役は誰もが知っているあの役の声優

この映画に登場するチャズ・クレイマー役を演じたのは、多才な俳優シャイア・ラブーフです。

彼は「コンスタンティン」での役柄だけでなく、他の有名な作品にも出演しています。

「トランスフォーマーズ」シリーズでの主演は映画好きならご存知だと思いますが、実は英語版「風の谷のナウシカ」でアステル役の声も務めていたみたいです。

色々な映画に出ているシャイア・ラブーフさんですが、なぜか観る人を引き込む力があるように感じます。(今回も脇役ながら強く印象に残りました。)

今後も様々な役で私たちを楽しませてくれることでしょう。

感想

映画前半である家族の娘さんに悪魔が取り憑いて、ジョンが悪魔祓いをするシーンがあります。

前半で個人的な見どころが終わっちゃいますが、この悪魔祓いの時がクリーチャー好きとしてはぐっとくるシーンかなと。

鏡を使って悪魔を鏡の世界に閉じ込める、という手法を使うのですが、鏡にいる悪魔の姿がなんとも恐ろしい。

映画の前半で「え、この悪魔、このまま鏡から出てきちゃうんじゃない?出たらどうするの?」というハラハラドキドキがたまりません。

まあ映画前半ということもあり、若干危なげながらも退治してしまうのですが、悪魔祓い中に悪魔の力で白髪になって急激に老けてしまうおじさん(娘の家族の方)をジョンが気にかける様子もなく、悪魔祓いの厳しさ、無慈悲さを感じさせるシーンでした。

クリーチャーは半分頭がなく、本当に気持ちが悪いです。ありがとうございました。

以上ありがとうございました。

 

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