映画雑感

見て楽しんで、知って楽しむ。

【映画】「ロッキー」

ジョン・G・アヴィルドセン監督、シルヴェスター・スタローン脚本兼主演の「ロッキー」(原題:Rocky, 1976)のご紹介です。

【あらすじ】
ボクシングをまともに練習せず、借金取りの下っ端として働いて、昼間もタバコを吸って酒を飲んでの生活を送るボクサー、ロッキー(シルヴェスター・スタローン)は、世界ヘビー級チャンピオンであるアポロの偶然の指名で、彼と対戦する機会を手に入れます……。

【雑感】
低空飛行からの急上昇
自堕落な生活を送って低空飛行を続ける状態が映画の中で長く続きます。
見ている側からすると、いつ彼は奮起するんだ、やる気を出すんだ、と半ばイライラしてしまいます。
彼の闘志に火がつき始めるとき、観ている側も苛立ちの反動でテンションが上昇します。
最後のシーンに向けての気持ちの乱高下のさせ方が巧妙で、心を鷲掴みにされました。

隠れた恋愛感情
「エイドリアーン!」と恋人(タリア・シャイア)の名前を叫ぶ有名なシーンがあるのですが、隠れた感情が爆発した瞬間でした。
ロッキーは彼女がペットショップに初めて勤めた日の出来事を的確に覚えていて、毎日彼女にギャグを言って気を引こうと躍起になっていました。
鏡に向かってギャグの練習までするほどの熱中ぶりです。
ですが、熱中している様子は露骨には映されません。
このキャラの映し方が粋だなと思いました。
私は何も考えずに最初見ていたところ、いつのまにかロッキーが彼女に夢中になっているように思ってしまいましたが、冒頭からヒントはたくさん転がっていたのを2回目の視聴でやっと気付いたのでした。
片時も逃さず見るべきと反省しました。

【終わりに】
大変有名で高評価の映画、評判通り楽しめました。
以上読んでいただきありがとうございました。

映画の見方が変わる本も紹介しておりますのでこちらも時間があればお読みください。

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