映画雑感

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【映画】「ゼロ・グラビティ」

アルフォンソ・キュアロン監督の「ゼロ・グラビティ」(原題: Gravity)のご紹介です。

【あらすじ】
ライアン・ストーン(サンドラ・ブロック)はマット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)と共に宇宙船の修理をしています。
ライアンはマットと異なり経験が十分でなく、不安を感じながら作業をしています。
そんな折に、ロシアが自国の不要になった衛星をミサイルで処分したという情報が入ります。
当初は影響がないということだったのですが、破壊された衛星の破片が別の衛星を破壊し、その余波が彼女らの下に届きつつあることが分かります……。

【見どころ】
音のない世界 宇宙では物理原則で音が存在しません。
宇宙服の中では音があるのですが、何かの破片が衛星にあたっても、衛星が壊れても、本当は音は聴こえないのです。
緊張が高まるシーンでは鼓動が聞こえ、主人公の緊張がより高まっていることが視聴者に伝わります。
それに合わせるように自分の鼓動も高まり、緊張が増幅します。
バックグラウンドの音楽もあるのですが、普通の映画とは音の伝え方が異なり、ホラー映画のような緊張感を与えます。

焦るライアンと落ち着き払ったライアン 前半、主人公であるライアンはパニックのあまりしどろもどろで何もできない状態になります。
それを諌めるように落ち着き払った態度で適切な対応をこなすライアンに対しても、やはりパニックが続きます。
私は「なんで落ち着かないんだ!そのままだと危ないぞ!」と正直思ってしまうのですが、この苛立ちがハラハラとした緊張感をさらに増幅させます。

みなさんの好きなシーンはどこだったでしょうか?

【終わりに】
終始ハラハラしっぱなしの映画でした。

ウィキペディアではSF・ヒューマン・サスペンス映画という複雑な映画になってましたが、1:1:8の割合でほぼサスペンスでした。(もちろんSF・ヒューマン要素も素晴らしいですが怖過ぎて)

ジョージ・クルーニー演じるライアンのようなスマートな動きを理想としつつも、実際は私も主人公のようにしどろもどろになってしまうのでしょう。
他人に厳しく自分に優しい自分に気づかせてくれる映画でもありました。

以上読んでいただきありがとうございました。

映画の見方が変わる本も紹介しておりますのでこちらも時間があればお読みください。

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