1.はじめに
映画『ザ・ファブル』はマンガを原作としたコメデイ?・アクション映画です。
この映画で、主人公のファブルがおでこをトントンするシーンがあります。
このトントンにより、頭のスイッチを切り替えて仕事を遂行するわけです。
おそらく多くの中二病患者を生み出してしまう罪深い描写な訳ですが、今回はこの行為の科学的な根拠について検証してみようと思います。
2.ファブルのトントンは本当に効果があるのか
おでこをトントンする行為は、実際には「Emotional Freedom Techniques(EFT)」または「タッピング」と呼ばれる技術に似ています。
EFTは、特定の身体のポイントを指で軽く叩くことでストレスや不安を軽減する方法として知られています。
この技術は、1990年代にGary Craigさんによって導入され、心理的な問題に対する効果が報告されています。*1
これは火傷にアロエを塗る、ハチに刺されたら尿をかける、といった民間療法の類ではありません。
実は科学的効果を伴った技術であり、アメリカの超名門校であるパデュー大学でも学生向けに勧められているものです。
バデュー大学は日本の知名度は高くはないですが、初めて月面着陸したニール・アームストロングが卒業生の大学です。また、ノーベル物理学賞受賞者を複数輩出していますし、S&P500のCEOをもっとも多く輩出した大学としてブルームバーグがランキングに選出しています。
科学的には、EFTがストレスや不安の軽減に効果的であることが複数の研究で示されています。
例えば、EFTはコルチゾール(ストレスホルモン)のレベルを低下させ、心身のリラクゼーションを促進することがわかっています。
また、EFTは心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療にも効果的であることが示されており、症状の大幅な改善が見られます。*2
具体的なメカニズムとしては、EFTは神経経路を再構築し、負の感情やストレスに対する反応を軽減すると考えられています。
タッピングが脳に送る信号がストレス反応の信号を上回り、心を落ち着かせる効果があるとされています。
さらに、タッピングは集中力とパフォーマンスの向上にも寄与することが研究で示されています。
例えば、高校生のバスケットボール選手がタッピングを行った結果、フリースローの成功率が20%以上向上したという報告もあります。*3
実際のEFTはおでこをトントンするだけのものとは若干異なるようですが、共通する部分があるのでEFTの一種ではないかと思われます。
3.あらすじ
『ザ・ファブル』は、伝説の殺し屋が普通の生活を送ろうとする姿を描いたアクションコメディ映画です。
主人公ファブル(岡田准一)は、普通の人として生活するために、殺しをしないことを誓います。
しかし、次々と問題が発生し、彼の過去が彼を追い詰めます。
緊張感とユーモアが交錯するストーリー展開で、観客を引き込みます。
4.監督・脚本・登場人物
監督:江口カン
脚本:江口カン、山浦雅大
登場人物:
ファブル(岡田准一)
ヨーコ(木村文乃)
田村(佐藤二朗)
海老原(安田顕)
5.最後に
映画『ザ・ファブル』で見られるおでこをトントンする行為には、科学的にも一定の根拠があることがわかりました。
EFTは、ストレスや不安の軽減、集中力の向上に効果があり、多くの研究でその有効性が示されています。
ただし、試してみて効果を実感できるかどうかは個人差があります。
映画を観た後に、自分自身でも試してみる価値は十分にあるでしょう。
ファブルのトントンは、ただの映画の演出ではないことがわかりました。
日常生活の中でストレスや不安を感じることが多い現代社会において、このような簡単な方法で心を落ち着かせることができるならば、ぜひ取り入れてみたいものです。
ただし、おでこトントンをそのまますると恥ずかしいので、正式なETFを実施してみてくださいね。
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