バリー・ソネンフェルド監督の「メン・イン・ブラック」(原題:Men in Black, 1997)のご紹介です。
【あらすじ】
ニューヨーク市警のジェームズ(ウイル・スミス)はある日超人的な身体能力で逃走する犯人に遭遇します。彼の俊足エイリアンを追いかける身体能力に目をつけ、MiBエージェントのK(トミー・リー・ジョーンズ)は彼を新たな相棒としてスカウト。人の皮を被るというエイリアンの目撃情報が入り現場に向かいますが、事態は急変し、地球存亡の危機に対処することに……
【感想・考察】
灯台下暗し
この映画の主題は「すぐそこにあるものを誰も見ていない」というものと考えました。以下のシーンから読み取れます。
- "Stars. Beautiful."というセリフが2回登場。宇宙規模のエイリアン対応をしているにもかかわらず、夜見える星空の美しさを忘れてしまい、しみじみ夜空を眺めながらつぶやくセリフです。
- MiBの監視モニターに映る有名人たち。スティーヴン・スピルバーグ、デニス・ロッドマン、シルヴァスタ・スタローンなどが挙げられ、どれも誰もが知っている有名人ですが、実はエイリアンです。
- オカルト雑誌や新聞。嘘っぽいエイリアンに関する情報が実は事実でMiBエージェントにとっては有力な情報源になっています。
- 街中にいるパグ型エイリアン。可愛らしい犬も実はエイリアンかもしれません。
- 本作のキーワード「オリオンのベルト」。ネタバレが過ぎるため避けますが、これも同様に同じ主題に沿っています。
- 敵の宇宙人が逃走目的で使おうとする宇宙船。実はこの宇宙船は前半でエージェントJが写真を眺めるシーンがあります。
私も先日仕事で使いたい情報があり一生懸命ネットを探していたのですが、よく使っている本に丁寧に付箋を貼っていた、ということがありました。
確かに何かを求めるとき、実は目の前に目的のものがあったりします。身の回りの探し物レベルでもそうですし、人生論としても通じるものがあると思います。
【終わりに】
公開当初からワクワクして好きな映画でしたが、今回は少し違った見方ができたと思います。振り返り映画もなかなか良いです。
以上読んでいただきありがとうございました。
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